危険物取扱者乙種4類合格体験記
こんにちは。
私事ですが、先日危険物取扱者乙種4類の試験に合格しました。
現在設備エンジニアとして工場で勤務している身として、できることを少しでも増やしたいとの思いから受験したのですが、
同じような思いを持っている人や、今後に活かしたいと考えている人は多いと思います。
そこで今回、少しでも参考になればとの思いから、
この資格の内容および受験から発表までの経緯をまとめることにしました。
長くなりますが、お付き合いいただけましたら幸いです。
・「危険物取扱者」とは・・・
危険物取扱者とは、消防法に規定される危険物の取扱いに必要な国家資格、およびその資格を有する者のことを指します。
危険物取扱者は、できる作業が多い順に甲種・乙種・丙種の3種類に区分され、乙種には扱える危険物の種別に応じて1類から6類までに分類されています。
とりわけ「乙種第4類」はガソリンや灯油、軽油などの「引火性液体」に関する取扱いができる資格であり、製造業やガソリンスタンド、化学メーカーなどで需要が多く、受験者数も他の種別と比べ突出して多いです。
具体的にできる内容や受験資格は下表の通りとなります。
詳細については、一般財団法人 消防試験研究センターのホームページで確認が可能です。
・試験内容
試験時間は2時間で、全35問を解きます。
すべて五肢択一のマークシート方式になります。
問題は、次の3科目に分かれています。
(1)危険物に関する法令 15問
(2)基礎的な物理学及び基礎的な化学 10問
(3)危険物の性質と火災予防・消火活動 10問
合格基準は、3科目それぞれ60%以上正解することです。
1科目でも60%未満の科目があれば、不合格になってしまいます。
これをまとめると下表の通りになります。
どれか1科目に集中するのではなく、各科目をまんべんなく学習することが大切です。
・使用テキスト
私が使用したテキストがこちら。
基本的な内容を網羅しており、イラストなどもわかりやすかったです。
満点狙いではなく、合格基準である60%を狙うのであれば十分だと思っています。
後は、公式ホームページで公開されている過去問題やWeb上の学習サイトにある予想問題をひたすら解くことを繰り返しました。
・試験申し込みおよび受験票の準備
受験日に応じて受付期間が定まっているので、私は12月初めに申し込みを行いました。
受験申し込みは、書面申請(願書を入手・郵送する)と電子申請(インターネットによる申請)の2種類がありますが、
手間が少なく早く終わらせられる「電子申請」がおすすめです。
消防試験研究センターのホームページから、記載されている手順に従って申請を行います。
試験手数料の支払い方法は「クレジットカード」、「コンビニ決済」、「ペイジー」を利用できるので、
いずれかを選択して支払います。
(書面の場合、専用の払込用紙を使って郵便局・ゆうちょ銀行の窓口に行く必要があります。)
申し込みから1か月後くらい(1月初め頃)して、消防試験研究センターより
「危険物取扱者試験インターネット受験申請者の受験票ダウンロードについて(通知)」
というタイトルのメールが届きました。
これ以降、ホームページから受験票をダウンロードできるようになります。
メールの指示に従って受験票をダウンロードし、A4サイズで印刷します。
下半分は本人控えとして切り取り、上半分を山折り・糊付けします。
受験票には氏名を記入するよう指示があるので、黒ボールペンで記入します。
貼り付けする写真のサイズは、縦4.5cm×横3.5cmという指定があり、
予め裏面に氏名・年齢・撮影年月日を黒ボールペンで記載する必要があります。
・当日の流れ
試験当日は、以下の持ち物をもって会場へ。
- 受験票(写真貼り付け済み)
- 筆記用具(鉛筆又はシャープペンシル、消しゴム)
- マスク(感染症対策のため着用必須)
集合時間は13時でしたが、概ね20分程前より開場しました。
座席表が入口に掲示されていたので、受験票に記載されている受験番号と照らし合わせて着席しました。
机上には受験番号や氏名が記載されたシールが貼ってありました。
試験官の方からの説明を受け、13:30、いよいよ試験開始。
初めは容易にわかる問題から片づけていき、後から残った問題を考えて解答しました。
先に述べた通り、合格基準は各科目60%以上なので、いくら考えてもわからないものは消去法によって選択肢を絞っていき、後はなんとなくで答えました。
14:05、開始から35分が経過して途中退出が可能になりました。
(乙種4類以外を受験した人はこのタイミングで多く退出していった印象)
私はもうしばらく解答を見直して、各科目で基準を超えられると判断できたところで打ち切りました。
机上に貼ってあったシールを問題冊子に貼り付け、解答用紙とともに提出して終了。
だいたい1時間程度で終わりました。
試験問題は持ち帰り不可なので、自己採点はできませんが、
手ごたえとしては各科目70%前後行けたかなぁといった感じでした。
・結果発表
3月13日にホームページ上及び県庁での掲示による合格発表が行われました。
私は当日仕事のため、Webでの発表で合格を確認しました。
翌日には圧着はがきでの正式な結果通知書が届きました。
通知書には正答率が記載されていて、私は以下の通りでした。
(1)「法令」:100%(15問中15問)
(2)「物理・化学」:70%(10問中7問)
(3)「性質・消火」:70%(10問中7問)
Webで事前にわかってはいても、実際にこうした紙での通知が届いたほうが、
やっぱり受かった実感が強くわいてきました。
後は、免状の交付を申請するのみなので、到着し次第別記事にまとめたいと思います。
画像にもありますが、すぐ交付申請すれば今月末には受領できそうです。
・最後に・・・
今回は危険物取扱者の受験について述べましたが、これまで知らなかったことが多く
結構対策に苦労しました。
独学にはどこかで限界が来ることがあるので、金銭面や時間的に余裕があれば
通信講座の利用を検討してもいいかもしれません。
いずれにしても、今回学んだことを日々の業務に活かし、また一歩エンジニアとして
キャリアを積んでいきたいです。
これまでの投稿とは違って長文の記事にはなりましたが、
ほんの少しでも読者の皆様に思いが伝わっていればありがたいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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